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◯水道病院決算特別委員長(
中川加津代君) 今次9月定例会におきまして、
水道病院決算特別委員会に付託されました議案第115号、議案第116号及び認定第1号の審査結果及び経過について御報告申し上げます。
本委員会は、去る9日に10名の委員をもって組織され、同日、本会議終了後、委員会を開催し正副委員長の互選を行いました。委員長には私、中川が、副委員長には狩野委員がそれぞれ選任されました。
決算審査につきましては、去る17日、21日、22日及び28日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、議案第115号及び議案第116号の計2件については全会一致で、いずれも可決すべきものと決しました。また、認定第1号の4
会計決算のうち、令和2年度高岡市
下水道事業会計決算については賛成多数で、認定すべきものと決しました。また、令和2年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算、令和2年度高岡市
水道事業会計決算、令和2年度高岡市
工業用水道事業会計決算、以上3
会計決算については全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、
委員会審査の過程における主な質疑について申し上げます。
まず、
上下水道関係について申し上げます。
農業集落排水施設費について2,500万円ほどの増加となっているが、詳細はとの質疑に対し、
農業集落排水施設の最適整備を検討する
ストックマネジメント計画の業務委託を行った。その費用が増加要因である。
農業集落排水はそれぞれの施設規模があまり大きくないため、広域化、共同化の視点も踏まえ、今後、施設整備を進めていきたいとの答弁がありました。
次に、
管理経費節減のためにも、3%を超える利率の企業債を早期に償還すべきと考えるが、見解はとの質疑に対し、利率の高い企業債については、
下水道協会や水道協会を通して国に
補償金免除繰上償還の実施を絶えずお願いしている。過去にはコンセッションを行う場合などの条件付で繰上償還を認められたこともあるが、現在では特例がない限り困難な状況である。なお、
上下水道局独自で繰上償還する場合は将来の利息に対する相当の補償金を支払うこととなり、現状では難しいところである。今後も関係団体と引き続き粘り強く交渉していく必要があると考えているとの答弁がありました。
次に、技術の継承をどのように行っているのかとの質疑に対し、令和2年度については、災害訓練の実施や職員のレベルアップのため、
日本水道協会等が主催する研修に参加したほか、
上下水道局独自の
技術事務研修会を実施した。また、現場での対処法について、
上関浄水場内に設けた実習施設を利用した研修を行うなど、組織全体で技術の継承に努めている。今後もこのような取組を進め、
上下水道局の
組織力強化につなげていきたいとの答弁がありました。
次に、病院関係について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が令和2年度の
市民病院事業に及ぼした影響はとの質疑に対し、
新型コロナウイルス感染症の影響によって患者数は大きく減少した。医業収益は令和元年度比でおよそ9%減少した。その中でも特に入院収益、その他医業収益がそれぞれ10%を超える減少となっている。しかしながら、国、県からの補助金によって
医業外収益が増加したことから、最終的には経常利益を計上することができたとの答弁がありました。
次に、
新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えで患者数が減少している中で、特に小児科と
耳鼻咽喉科の減少が著しいが、要因はとの質疑に対し、特に令和2年4月から6月にかけて受診控えがあった。子供を持つ親御さんが、子供をなるべく病院に行かせたくないという思いが強く働いたため、小児科の患者が大きく減少したと考えている。また、
耳鼻咽喉科については、鼻の粘膜や耳など感染に敏感になる箇所であることから、慌てて受診する必要がないものであれば受診を控えようという意思が働いたものと考えている。どちらの診療科も近隣の医療機関からの紹介患者が大きく減少しており、それに伴って当院の患者数が大きく減少したと考えているとの答弁がありました。
次に、今後の
企業債残高はどのように推移していくと考えているかとの質疑に対し、令和2年度末の
企業債残高は82.6億円である。これは元年度末と比べておよそ8.6億円減少している。今後も当面、償還額が借入額を上回る状況が続くと見込まれることから、
企業債残高は減少していくと考えている。病院の経営を考えながら、しっかりと資金の管理をしていきたいとの答弁がありました。
以上が主な質疑であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、令和2年度高岡市
下水道事業会計決算を認定することに反対の立場から、
下水道事業会計では、
一般会計からの繰入金と平準化債の市民1人当たりの金額が本市はおよそ2万円であり、県内平均の2万6,000円台と比べて少なく、
県内平均並みに財政努力をすれば
下水道使用料の引下げは可能であり、この点での努力不足を指摘し、今後の改善を求めたい。
次に、
水道事業会計では、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた
市内事業者の
事業活動支援として、
水道基本料金の減免を実施したこと、また事業者、市民に
支払い猶予の対応をされたことを評価する。水道料金の引下げのために、受水単価や契約水量の引下げに向けて県企業局に対し強力に要請されることを求める。
次に、
高岡市民病院事業会計では、コロナ禍において、
認知症疾患医療センターが
政策的医療の提供として相談会の開催などに努めたことを評価する。センターのさらなる周知と地域での連携を求めるとの意見がありました。
次に、全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計では、安全で安心な水道水の安定供給と、地震、浸水等の災害に強い
水道施設を整備したことを評価する。今後も効率的で効果的な
事業運営に取り組むことを求める。
次に、
下水道事業会計では、
公共下水道及び
特定環境保全公共下水道の整備に取り組む中、浸水対策などの
基幹施設整備を進めた。また、
下水道ストックマネジメント計画に基づき、市中心部における
老朽下水道管路の更新など、計画的な維持管理の遂行を評価する。今後も、
企業債残高の抑制と
支払い利息の軽減などを図るとともに、
下水道使用料の確保など、経営の健全化に努めることを求める。
次に、
市民病院事業会計では、
新型コロナウイルス感染症に対応するため、
発熱外来診療室の設置や
新型コロナウイルス感染症患者の
受入れ病床の確保などにより、第二種
感染症指定医療機関として万全の体制を整えたことを評価する。収支では、4年連続の経常利益を計上したことを高く評価するが、病院経営を取り巻く環境は厳しい状況が続くことが予想される。今後も第
V期中期経営計画に基づき、さらなる医療の質の向上や経営の安定化に取り組み、地域の基幹病院として地域の住民や医療機関に信頼される病院を目指すことを要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計では、基幹管路である
庄川幹線更新事業をはじめ、
老朽配水管や鉛給水管を耐震性に優れた管路に順次更新するとともに、
基幹施設整備事業による安全で安心な水道水の安定供給及び地震、浸水等の災害に強い
水道施設の構築に努めたことを評価する。
次に、
下水道事業会計決算では、
公共下水道及び
特定環境保全公共下水道整備を進め、未普及地域の解消を図る中、
下水道ストックマネジメント計画に基づき、市中心部における
老朽下水道管路の更新事業を進めた。また、浸水対策として
雨水幹線整備、
基幹施設整備としては
四屋浄化センターの
脱水機駆動装置更新工事や
住吉ポンプ場受変電及び
自家発電設備改築工事などを実施したことを評価する。
市民病院事業会計では、第二種
感染症指定医療機関として
新型コロナウイルス感染症に対応するため、
発熱外来診療室の設置や機器、備品の取得など、
コロナ患者の万全な受入れを行いながら、加えて一般の患者に対する高度な医療の提供を継続的に行っていることを評価する。第
V期中期経営計画に掲げる目標の実現に向けて、医療の質の向上、
チーム医療の推進、経営の安定に関する施策に取り組み、公立病院として地域の皆様に最も信頼され、選ばれる病院となるよう努めることを求めるとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
水道事業会計では、基幹管路である
庄川幹線更新事業をはじめ、
老朽配水管や鉛給水管を耐震性に優れた管路への更新を進めたことや、安全で安心な水道水の提供と地震や浸水等の災害に強い
水道施設を整備したことを評価する。さらに、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた
市内事業者に対し
水道基本料金を6か月間減免し、事業活動を支援したことも評価する。
次に、
工業用水道事業会計では、高岡市
上下水道ビジョンに基づき、効率的で効果的な
事業運営に努めることを求める。
次に、
下水道事業会計では、高岡市
上下水道ビジョンに基づき
事業運営の効率化を図り、経営の健全化に努めることを求める。
次に、
市民病院事業会計では、
自治体病院として、感染症、結核、精神、
認知症疾患といった
政策的医療の提供体制を堅持するとともに、
新型コロナウイルス感染症患者に対応するため、
発熱外来診療室の設置や病床の確保等、万全の
受入れ体制を整備されたことや、
高岡医療圏内の
中核的病院としての役割を果たすべく、継続的に高度な医療を提供したことを高く評価する。令和3年度から開始となる第
V期中期経営計画を着実に実行し、引き続き、地域の住民や医療機関に信頼され、選ばれる病院となるよう努めることを求めるとの意見がありました。
以上をもちまして、
水道病院決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
6 ◯議長(福井直樹君)
水道病院決算特別委員長 中川加津代君の報告が終わりました。
次に、
決算特別委員長 横田誠二君より報告をお願いいたします。
〔
決算特別委員長(横田誠二君)登壇〕
7
◯決算特別委員長(横田誠二君) 今次9月定例会におきまして、
決算特別委員会に付託されました認定第2号の審査結果及び経過について御報告申し上げます。
本委員会は、去る9日に11名の委員をもって組織され、同日、本会議終了後、委員会を開催し正副委員長の互選を行いました。委員長には私、横田が、副委員長には坂林委員がそれぞれ選任されました。
決算審査につきましては、去る17日、21日、22日及び28日の4日間にわたり委員会を開催し、慎重に審査を行いました結果、認定第2号 決算の認定についての7
会計決算のうち、令和2年度高岡市
一般会計、令和2年度高岡市
国民健康保険事業会計、令和2年度高岡市
介護保険事業会計、令和2年度高岡市
後期高齢者医療事業会計、以上4会計の
歳入歳出決算については賛成多数で、いずれも認定すべきものと決しました。また、令和2年度高岡市
荻布奨学金事業会計、令和2年度高岡市
駐車場事業会計、令和2年度高岡市
工業団地造成事業会計、以上3会計の
歳入歳出決算については全会一致で、いずれも認定すべきものと決しました。
以下、
委員会審査の過程における主な質疑について申し上げます。
まず、
民生消防関係について申し上げます。
令和2年度に外国人のための
生活相談コーナーの相談件数が大幅に増えている要因は。また、相談員から不満や意見等はなかったのかとの質疑に対し、令和2年度は
新型コロナウイルス感染症の影響で、
特別定額給付金の申請方法や住民登録、納税相談、独り親への支援策などの相談が多く寄せられた。なお、相談員から特に不満や意見はなく、
相談コーナーで処理し切れないことがあれば逐一、多
文化共生室に報告してほしいと伝えているとの答弁がありました。
次に、令和2年度の新規事業である保健事業・
介護予防一体的事業の実績と効果はとの質疑に対し、事業費のほとんどは保健師、
レセプト点検員の人件費である。事業実績としては、低栄養や
糖尿病性腎症、
循環器系疾患予防のため、高齢者宅を訪問し保健指導を行った。また、地域の高齢者等が集う通いの場において、保健師や栄養士から参加者に対して健康教育を行ったとの答弁がありました。
次に、令和2年度における
住宅用火災警報器の設置率はとの質疑に対し、
総務省消防庁が公表した本市における令和2年度の設置率は82.8%となっており、全国平均の82.6%を上回っている状況である。引き続き、一般家庭での防火診断や
独り暮らし高齢者宅への訪問指導、
各種講習会において設置の呼びかけを行っていきたいとの答弁がありました。
次に、
産業建設関係について申し上げます。
オタヤ開発株式会社貸付金について多額の貸付けを行っているが、貸倒れの可能性はないのかとの質疑に対し、
オタヤ開発株式会社では、できる限りの経費節減と営業利益の確保による収支改善を図るために、現在、
民間テナントの誘致にも積極的に取り組んでいる。コロナ禍ではあるが、
リーシング交渉が進捗している件もあると伺っている。なお、本市からの
オタヤ開発株式会社への長期貸付けについては担保も取りながら行っており、今後も営業利益の確保という点を重視して支援に努めたいとの答弁がありました。
次に、
地域ぐるみ除排雪において、地域によっては手押しの
ハンドガイド型の除雪機よりも
小型ショベルが効果的である場合やその逆もあると考えるが、地域の要望はどのように把握し対応しているのかとの質疑に対し、
地域ぐるみ除排雪に関連する機械については、毎年、数台更新している。更新を行う際には関連する地区の方と打合せをしており、その中で地域の要望等も加味しながら更新作業を進めているとの答弁がありました。
次に、
総務文教関係について申し上げます。
令和2年度、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で休業となった文化施設に勤務する職員、スタッフの休業期間中の出勤状況はとの質疑に対し、休業期間中の職員には
館内整理業務を徹底して行っていただくよう、
指定管理者である
高岡市民文化振興事業団にお願いした。これに加え、各施設では休館中でも楽しんでいただけるよう工夫して業務を実施しており、例えば美術館では「おうちでミュージアム」と題して、美術館の展示内容や作品の紹介、子供向けの塗り絵の提供など、SNSや
ホームページを活用した取組を行ったとの答弁がありました。
次に、令和2年度において、
洪水ハザードマップの見直しに伴う備蓄品の備蓄場所の見直しは行ったのかとの質疑に対し、令和2年度に
洪水ハザードマップの説明会を36
連合自治会で順番に実施した際に小学校の備蓄場所を点検している。これまでに
下関小学校、
中田小学校等において上層階への移動を完了しており、引き続き各
施設管理者と協議しながら順次進めたいとの答弁がありました。
次に、
論理コミュニケーション推進事業費について、全中学校において遠隔授業を実施したとのことだが、その内容は。また、授業内容について
学級通信等で保護者にお知らせしているのかとの質疑に対し、
慶應義塾大学SFC研究所の協力の下、中学1、2年生のクラスにおいて4名の講師が遠隔授業を実施している。内容については、テーマに基づく文章を構成することにより
論理的思考を高めるものであり、物事をしっかりと読み取る、自分の意見を持つ、自分の言葉として書く、そしてそれを話すといった力をつけることを目的に平成30年から実施している。保護者に対しては
ホームページ等を通じて授業の様子を発信しているとの答弁がありました。
以上が主な質疑であります。
続いて、討論の場における意見について申し上げます。
まず、令和2年度高岡市
一般会計、
国民健康保険事業会計、
介護保険事業会計及び
後期高齢者医療事業会計の以上4
会計決算を認定することに反対の立場から、
本市においては、財源不足を理由に、
コミュニティバスや
移動図書館の廃止、
各種団体補助金の削減、また
公共施設使用料の引上げなど、
住民サービスの削減、住民負担の増があり、住民の理解と納得が得られたかは疑問である。また、令和2年度決算については大幅な黒字となり、
財政調整基金23億7,000万円の一部を取り崩し、
交通弱者対策の強化や
図書館サービスのさらなる拡充、また削減された
各種補助金の回復措置と値上げした
公共施設使用料の引下げを求めたい。
番号制度関連事業については、多くの住民が
情報漏えいや個人情報の不正利用に対する不安を感じており、
マイナンバー制度の問題を徹底検証し、凍結、中止を国に要請すべきと考える。また、
オタヤ開発株式会社に対する4億6,000万円の貸付けについては極めて不公平との批判が強いことを真摯に受け止めるべきであり、コロナ禍で苦しむ
中小事業者にこそ金融支援を強化すべきと考える。一方で、就学援助の取組については評価しており、支給対象の拡大をお願いしたい。除雪事業については、今冬に備えた一層の体制強化を求めたい。加えて、心の
健康相談事業については頻繁な実施を要望したい。
国民健康保険事業会計では、9億円に上る
財政調整基金の活用により国保税の負担軽減を断行すべきと考える。また、滞納者への給与や年金の差押えについては、生活実態を十分に考慮した丁寧な対応を求めたい。
介護保険事業会計決算では、
一般会計からの繰入れとともに国庫負担の引上げを国に要請し、
介護保険料の軽減を求める。
最後に、
後期高齢者医療事業会計決算では、75歳以上の高齢者を別枠の制度に追いやる
差別的制度であり、制度の廃止を国に要請するとともに、高い
保険料負担の軽減を求めるとの意見がありました。
次に、令和2年度高岡市
一般会計決算を認定することに反対の立場から、
セリオタウン推進事業費として、共益費など約1億7,000万円を今後支払い続けていくことになったこと、
財政健全化緊急プログラムの下、市民や職員に大きな負担を強いる中、
高岡地域地場産業センターの
御旅屋セリオ移転により、
高岡地域地場産業センター運営助成金や
地場産業対策事業費が増額になったことについては、納得できない。また、
大和高岡店の撤退で収入が縮減し経営状況が悪化している
オタヤ開発株式会社への貸付金は、回収できるか不透明であり、納得できないとの意見がありました。
次に、全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染拡大の状況下で住民生活を支援するための
子育て世帯臨時特別給付金、
ひとり親世帯臨時特別給付金のほか、
消費活性化対策キャッシュレス還元事業や
休業要請等に応じた企業、事業者に対する支援など、
適時コロナ対策を講じられた。また、小・中・
義務教育学校の
ICT環境整備など、学校教育の充実を図られたことを高く評価する。また、高岡市
財政健全化緊急プログラムの3年目として、
投資的経費の抑制、公債費の平準化、
公共施設管理コストの縮減、事務事業の見直しなど、取組を着実に進められたことを評価する。一方で、扶助費の増加や大型事業に係る市債の償還などに加え、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による
市税等歳入の減少など、引き続き厳しい財政状況が続くものと考えることから、今後の市政運営に当たっては、引き続き
新型コロナ対策の切れ目ない支援に取り組まれるとともに、高岡市
財政健全化緊急プログラムに基づき持続可能な財政運営の確立に努めつつ、併せて、新たな日常の実現に向け、市民生活、地域経済に目を向けた各種施策、事業に積極的に取り組まれることを要望するとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
令和2年度は、
新型コロナウイルスの脅威により社会活動や経済活動は大幅な制限を受け、
財政健全化緊急プログラム期間中の
パンデミックは市政運営にも大きな影響を与えた。そうした中、市民の生活と命を守ることを最優先にしながら、持続可能な
まちづくりに向けて、
コスト削減やファイナンスによる公債費の平準化、また業務の見直しや効率化にも取り組まれたことを評価したい。また、記録的な降雪により市民生活が一時麻痺状態に陥ったが、市当局の賢明な対応により、その影響を最小限に抑えることができた。
新型コロナに係る経済対策や多額の除雪費用など、市民の生活を守るために思い切った財政出動を行われたことも評価したい。また、今次決算では基金の積み増しも行っており、高岡を前へ進める具体策の
ロードマップも踏まえ、引き続き
財政バランスを図りながら、明るく希望にあふれる高岡の
まちづくりに取り組まれることを期待したいとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症の拡大により大きな影響を受ける中、感染拡大防止及び市民生活や地域経済の回復を最優先課題としながらも高岡市
財政健全化緊急プログラムを着実に推進され、実現におおむねめどが立ったことを評価したい。また、
新型コロナウイルス感染症対応のために休む時間もなかったと思われる医療機関関係者の皆様、全ての関係職員をねぎらいたい。今後も
新型コロナウイルス感染症の影響により市税収入の減少など厳しい状況が予想されるが、引き続き市民の心に寄り添い、将来にわたって持続可能な財政構造の確立に取り組まれることを期待したいとの意見や、
同じく全
会計決算を認定することに賛成の立場から、
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、影響を受けた市民、医療・福祉施設の事業者、市内企業等に対して支援を行うほか、教育環境の充実、行政のデジタル化の推進に取り組まれた。一方で、高岡市
財政健全化緊急プログラム3年目の年として、財政健全化に向けた歩みを着実に進められた。
一般会計決算では歳入歳出とも前年度を上回ったが、実質単年度収支が9億3,000万円余りの黒字となっている。また、市債発行額が前年度に比べ4.7%増加したものの、市債の繰上償還を行うなどにより市債現在高は2.3%減少している。財政状況を示す各種指数も、財政力指数が前年度に比べ0.01ポイント上昇の0.76、経常収支比率が1.0ポイントマイナスの85.9%、実質公債費比率が1.4ポイントマイナスの12.1%となるなど、財政状況が着実に改善されてきたことを評価する。こうした中、小・中・
義務教育学校の高速ネットワーク環境と児童生徒1人1台タブレット端末の整備を行い、GIGAスクール構想の推進に努められたことなどを評価したい。今後も扶助費の増加に加え、
新型コロナウイルス感染症の影響などにより引き続き厳しい財政状況が続くものと考えるが、より一層の緊張感を持って施策の推進と財政健全化の両立に努められ、収支均衡した財政の確立と市民生活に資することを目的とした予算執行を要望したいとの意見がありました。
以上をもちまして、
決算特別委員会の審査結果及び経過の報告といたします。
8 ◯議長(福井直樹君)
決算特別委員長 横田誠二君の報告が終わりました。
以上をもちまして、各委員会の審査結果及び経過についての報告が終わりました。
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質 疑
9 ◯議長(福井直樹君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
別段ないようでございますので、これで質疑を終結いたします。
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討 論
10 ◯議長(福井直樹君) 次に、討論に入ります。
通告がございますので、発言を許します。13番 上田 武君。
〔13番(上田 武君)登壇〕
11 ◯13番(上田 武君) 社民・立民議員団として、認定第2号、令和2年度高岡市
一般会計決算の認定について反対の立場で、認定第1号、令和2年度高岡市公営企業
会計決算の認定について賛成の立場で討論をいたします。
身の丈に合わない財政運営により約40億円の財源不足に陥り、その解消のために策定した
財政健全化緊急プログラムの下、市民と職員に大きな負担をお願いしている一方で御旅屋セリオのフロアを9億9,600万円で取得することに、多くの市民からは不満や不信の声がいまだに上がっています。令和2年度の
一般会計決算に、
セリオタウン推進事業費等、御旅屋セリオのフロア取得に関連した費用や、地場産業センターを御旅屋セリオに移転させるための費用が計上されましたので反対をします。
さて、御旅屋セリオのフロアを土地開発公社で先行取得したことによって、共益費など1億7,000万円を今後毎年
セリオタウン推進事業費として支払い続けていくことになったこと、また、地場産業センターを移転させたことによって地場産業センター運営助成金や
地場産業対策事業費が増額になったことに対し、身の丈に合わない財政運営により約40億円の財源不足に陥り、その解消のために策定した
財政健全化緊急プログラムの下、市民と職員にサービスの低下と大きな負担をお願いしている中、納得できるものではありません。
また、大和の撤退で収入が縮減し、経営状況が悪化している
オタヤ開発株式会社への貸付金は、本当に回収ができるのか不透明だと思われるため、
オタヤ開発株式会社貸付金の執行には到底納得ができません。
よって、令和2年度決算の認定については反対を表明します。
評価する点として、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、市民生活や社会活動、経済活動等様々な面において地域が大きな影響を受けた1年でした。こうした中で、
新型コロナウイルスの感染拡大防止及び市民生活や地域経済の回復を最優先に取り組まれたことを評価いたします。
新型コロナウイルス感染症による市税収入の減少など、いまだ厳しい財政状況にありますが、コロナ感染症対策の取組の強化で市民の健康と命を守り、地域経済・市勢発展を目指すために、コロナ禍で疲弊している中小・個人事業者への継続した支援強化を要望します。また、教職員等の増員を図り労働軽減を図り、安全・安心に学校生活を過ごすための感染防止対策について、児童生徒の学びと安全を確保、強化することを要望します。
次に、認定第1号について、賛成の立場で討論を行います。
まず、
水道事業会計について、基幹管路である
庄川幹線更新事業をはじめ、給水管や鉛給水管を耐震性に優れた管路へ更新を進めたことや、中田配水場2号配水池外部改修工事や能町ポンプ場の浸水対策として止水壁等の設置工事を行うなど、安全で安心な水道水の提供と地震、浸水等の災害に強い
水道施設を整備されたことを評価します。さらに、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市内業者に対し
水道基本料金を6か月間減免し、事業活動を支援したことも評価するものです。
今後の事業に当たっては、給水人口の減少や節水型社会の進展等により、収益の根幹である給水収益の増収は期待できない一方で老朽施設の更新や耐震化への対応が求められることから、厳しい経営状況が続くものと思われます。これらを踏まえ、高岡市
上下水道ビジョンに掲げる「安全」「強靱」「持続」の基本方針に基づき各施策、事業を推進され、効率的で効果的な
事業運営を進め、経営基盤の強化に努めることを求めます。
次に、
工業用水道事業会計については、高岡市
上下水道ビジョンに基づき、効率的で効果的な
事業運営に努めること。
そして、
下水道事業会計については、高岡市
上下水道ビジョンに基づき、今後、
企業債残高の抑制と
支払い利息の軽減などを図るとともに、下水道未接続世帯に対し水栓化の促進や、人口減少が著しい地域においては費用対効果を考慮し、地域に最も適した方法の検討を行うなどして
事業運営の効率化を図り、経営の健全化に努めることを求めます。
次に、
高岡市民病院事業会計については、地域連携を進めるとともに、
自治体病院として感染症、結核、精神、
認知症疾患といった
政策的医療の提供体制を堅持し、
新型コロナウイルス感染症患者に対応するため、
発熱外来診療室の設置や病床の確保等、万全の
受入れ体制を整備されたことや、
高岡医療圏内の
中核的病院としての役割を果たすべく、継続的に高度な医療を提供されたことを高く評価します。
令和3年度から開始となる第
V期中期経営計画を着実に実行され、引き続き、地域の住民や医療機関に信頼され、選ばれる病院となるよう努めることを求めます。
なお、コロナに対する不安と周囲の目を気にしながらも、献身的に患者本位で治療に従事している医療従事者の皆さんには心から感謝を申し上げ、討論といたします。
12 ◯議長(福井直樹君) 6番 山口泰祐君。
〔6番(山口泰祐君)登壇〕
13 ◯6番(山口泰祐君) 自由民主党高岡市議会議員会を代表いたしまして、議案第115号及び議案第116号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全
会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、議案第115号、議案第116号及び認定第1号について申し上げます。
まず、
水道事業会計決算では、基幹管路である庄川幹線の更新や、
老朽配水管、鉛給水管の耐震性に優れた管路への更新をはじめ、中田配水場2号配水池外部改修や能町ポンプ場浸水対策工事を実施するなど、安全で安心な水道水の安定供給と、地震、浸水等の災害に強い
水道施設を整備されたことを評価いたします。今後も高岡市
上下水道ビジョンに基づき、経営基盤強化のため、効率的で効果的な
事業運営に取り組まれることを求めます。
次に、
下水道事業会計決算では、
公共下水道及び
特定環境保全公共下水道の整備に取り組む中、浸水対策として
雨水幹線整備、
四屋浄化センターの
脱水機駆動装置更新工事や
住吉ポンプ場受変電及び
自家発電設備改築工事を行うなど、
基幹施設整備を進められました。また、
下水道ストックマネジメント計画に基づき、市中心部における
老朽下水道管路の更新など、計画的な維持管理の遂行を評価いたします。今後も高岡市
上下水道ビジョンに基づき、
企業債残高の抑制と
支払い利息の軽減などを図るとともに、
下水道使用料の確保など、経営の健全化に努めることを求めます。
次に、
市民病院事業会計決算では、
新型コロナウイルス感染症に対応するため、
発熱外来診療室の設置や
新型コロナウイルス感染症患者の
受入れ病床の確保、器械備品の取得、設備工事などにより、第二種
感染症指定医療機関として万全の体制を整えられ、市民、ひいては高岡医療圏に住む方々の生命と安全に寄与されていることを評価いたします。
収支では、4年連続の経常利益を計上されたことを高く評価するものですが、診療報酬のマイナス改定や
新型コロナウイルス感染症の感染状況など、病院経営を取り巻く環境は依然厳しい状況が続くことが予想されます。今後も第
V期中期経営計画に基づき、さらなる医療の質の向上や経営の安定化に取り組まれ、地域の基幹病院として、地域の住民や医療機関に信頼される病院を目指していかれることを求めます。
また、コロナから市民の命を守るという強い使命感の下、日々最前線で大きな役割を担っておられます市民病院スタッフの皆様の御労苦に改めて感謝と敬意を申し上げる次第でございます。
次に、認定第2号について申し上げます。
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、市民生活を支援するための
子育て世帯臨時特別給付金、
ひとり親世帯臨時特別給付金のほか、地域経済を停滞させないため、
消費活性化対策キャッシュレス還元事業や休業要請に応じた企業、事業者に対する支援など、適時にコロナ対策を講じてこられました。また、地方創生の取組の下、小・中・
義務教育学校の
ICT環境整備など、時代に即応し学校教育の充実を図られたことを高く評価いたします。また、高岡市
財政健全化緊急プログラムの3年目として、
投資的経費の抑制、公債費の平準化、
公共施設管理コストの縮減、事務事業の見直しなど、取組を着実に進められてきたことに対し評価をいたします。
一方で、扶助費の増大や大型事業に係る市債の償還などに加え、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響による市税など歳入の減少など、引き続き厳しい財政状況が続くものと考えます。今後、市政運営に当たっては、引き続き、喫緊の課題である
新型コロナ対策の切れ目ない支援に取り組まれるとともに、高岡市
財政健全化緊急プログラムに基づき持続可能な財政運営の確立に努めつつ、併せて、新たな日常の実現に向け、市民生活、地域経済に目を向けた各種施策、事業、そして自然災害や雪害など防災、危機管理にも積極的に取り組まれるよう要望いたしまして、自由民主党高岡市議会議員会の賛成討論といたします。
14 ◯議長(福井直樹君) 20番 金平直巳君。
〔20番(金平直巳君)登壇〕
15 ◯20番(金平直巳君) 私は、日本共産党高岡市議団を代表して、認定第1号では令和2年度高岡市
下水道事業会計決算の認定に反対、認定第2号では
一般会計決算、国保
会計決算、
介護保険事業会計決算並びに
後期高齢者医療事業会計決算の認定に反対の討論を行いたいと思います。
まず、認定第1号のうち、令和2年度下水道
会計決算に反対の討論を行いたいと思います。
コロナ禍の下で市民生活の悪化は極めて深刻な状況です。収入の激減で納税できない、こういう市民の悲鳴が数多く聞かれ、商売の存続が困難でもう店を閉めようかという声も少なからず聞いております。国の対応が極めて不十分であり、自治体の役割が高まっている、このことを実感いたします。
下水道事業の現場では様々な経営努力が行われていることは承知をしておりますが、市民にとって極めて切実な要望である
下水道使用料の負担の軽減という点では、県内他市と比べて財政面での努力不足を指摘をしたいと思います。県内他市並みの財政努力を強く求めるものであります。
次に、認定第2号に関連して、まず令和2年度高岡市
一般会計決算について反対討論を行います。
令和2年度決算の概要では、財政状況については、高岡市
財政健全化緊急プログラムの計画に沿って着実に改善が進んできている、このような記述がありますが、財源不足を理由として、市民の貴重な足である
コミュニティバスや
移動図書館が廃止され、
各種団体補助金の削減や
公共施設使用料の引上げなど、
住民サービスの削減、住民負担増が背景にあることを忘れてはなりません。この点での住民の理解と納得を得るための、当局が努力されたのかどうか、極めて疑問であることを私は強調したいと思います。
令和2年度決算が大幅な黒字となり、
財政調整基金、いわゆる市の貯金が4億円積み増しされ23億7,000万円に膨れ上がりました。この貯金の一部、この基金の一部を取り崩して、小回りの利く
コミュニティバスの運行のスタートなど、
交通弱者対策の強化や
図書館サービスのさらなる充実を早急に具体化することを求めたいと思います。また、削減された
各種補助金の回復措置を取るべきです。値上げされた公共施設の使用料の引下げの声にも応えて、その努力をすべきです。
番号制度関連事業については、多くの市民が
情報漏えいや個人情報の不正利用への不安を感じており、システムの不具合も起きており、この際、
マイナンバー制度の問題点を徹底検証し、制度の凍結、中止を国に要請すべきです。
第三セクター会社オタヤ開発に4億6,000万円の貸付けが実行されましたが、地域経済を支えてきた大多数の
中小事業者からは、極めて不公平な融資だと批判が強いことを当局は真摯に受け止めていただきたいと思います。コロナ禍で苦しむ大多数の
中小事業者にこそ、強力な金融支援を推し進めるべきだと思います。
一方で、私は、評価すべき施策として、教育委員会の就学援助事業、小中学生への就学援助制度、この面での努力を評価したいと思います。また、豪雪の下での除雪対策事業、当局の努力とともに事業者の努力を高く評価いたします。また、コロナ禍の下での心のサポートを担う健康増進課の心の
健康相談事業、これも非常に貴重な事業です。さらなる努力を求めたいと思います。
国保
会計決算についての反対討論ですが、国保加入者の重税感を踏まえると国保税の引下げの努力が極めて弱い、このことを指摘せざるを得ません。
国保会計には9億円の貯金があります。9億円の
財政調整基金があるわけです。この基金を活用すれば国保税の一定の引下げは可能であります。また、滞納者への給与や年金の差押えがかなり進められており、私は愕然といたしました。生活を脅かす実態があることを指摘せざるを得ません。生活実態を十分に考慮した丁寧な収納行政を求めたいと思います。
介護保険
会計決算について反対討論をいたします。
介護保険料の負担は限界に来ている、このような肉声を当局は真摯に受け止めていただきたいと思います。
一般会計からの支援によって
介護保険料の軽減に努力している自治体が歴然としてあることを私は強調したいと思います。この点での当局の努力不足を指摘をしたいと思います。
一方、低水準にある国庫負担の引上げ、これは全国の自治体の共通の声であります。低水準にある国庫負担の引上げを国にさらに強力に要請をしていただきたいと思います。
最後に、後期高齢者医療
会計決算についての反対討論であります。
この制度は、75歳以上の高齢者を別枠の制度に追いやって差別する極めて差別的な制度であり、日本共産党議員団はこの制度の廃止を国に要請すべき、このように思います。
また、高過ぎて払い切れない保険料の負担の軽減を求め、私の討論を閉じたいと思います。
16 ◯議長(福井直樹君) 8番 本田利麻君。
〔8番(本田利麻君)登壇〕
17 ◯8番(本田利麻君) 自由民主党未来創政会を代表し、議案第115号及び議案第116号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全
会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、
水道事業会計決算では、基幹管路である
庄川幹線更新事業をはじめ、
老朽配水管や鉛給水管を耐震性に優れた管路に順次更新するとともに、
基幹施設整備事業による安全で安心な水道水の安定供給と、地震、浸水等の災害に強い
水道施設の構築に努められたことを評価いたします。今後も高岡市
上下水道ビジョンに基づき、経営基盤の強化のため、効率的で効果的な
事業運営に取り組まれることを求めます。
次に、
下水道事業会計決算では、
公共下水道及び
特定環境保全公共下水道整備を進め、未普及地域の解消を図る中、
下水道ストックマネジメント計画に基づき、市中心部における
老朽下水道管路の更新事業を進められました。また、浸水対策として
雨水幹線整備、
基幹施設整備として
四屋浄化センターの
脱水機駆動装置更新工事や
住吉ポンプ場受変電及び
自家発電設備改築工事などを実施されたことを評価いたします。今後も高岡市
上下水道ビジョンに基づき、
企業債残高の抑制と
支払い利息の軽減を図るとともに、
下水道使用料の確保など経営の健全化に努められることを求めます。また、下水道未普及地域への今後の整備方針を早急に示していただくことを求めます。
次に、
市民病院事業会計決算では、第二種
感染症指定医療機関として
新型コロナウイルス感染症に対応するため、
発熱外来診療室の設置や
新型コロナウイルス感染症患者の
受入れ病床の確保、器械備品の取得など、
コロナ患者の万全な受入れを行いながら、一般の患者に対する高度な医療の提供を継続的に行っておられることを評価いたします。第
V期中期経営計画に掲げている急性期病院としての機能特化、
政策的医療を担う役割の堅持、地域連携のさらなる推進による地域包括ケアシステム構築の牽引の実現に向けて、医療の質の向上、
チーム医療の推進、経営の安定に関する施策に取り組み、公立病院として地域の皆さんに最も信頼され、選ばれる病院となるよう努められることを求めます。
次に、認定第2号について申し上げます。
令和2年度は、年明けから国内に感染が始まった
新型コロナウイルスの脅威により、社会活動や経済活動に大幅な制限を受け、全ての国民の日常生活が大きく変わりました。
財政健全化緊急プログラム実施期間中の
パンデミックは市政運営にも影響を与えました。そのような中で、市民の生活と命を守ることを最優先にしながら、持続可能な
まちづくりに向けて、コストの削減やファイナンスによる公債費の平準化、また業務の見直しや効率化にも取り組まれたことは十分に評価されるものであると考えます。
また、今年に入り、記録的な降雪により市民生活も一時麻痺状態に陥りましたが、賢明な市当局の除排雪活動により、その影響を最小限に抑えることができました。
新型コロナウイルス感染症への経済対策や多額の除雪費用など、市民の生活を守るためには大胆で思い切った財政出動を行われたことも大いに評価いたします。
教育においては、コロナ禍にあっても児童生徒の学びを確実に保障し得る環境を構築するために取り組んだ遠隔・オンライン授業などのデジタル化に取り組むために、学校
ICT環境整備事業に取り組まれたことを評価いたします。この流れを後戻りさせないという意識の下、教育活動を適切に進めていただくことを期待いたします。
終わりに、
財政健全化緊急プログラムもゴールが見えてきた中で、今次決算では基金を積み増しすることもできました。高岡を前へ進める具体策の
ロードマップも提示されました。引き続き
財政バランスを図りながら、明るく希望にあふれる高岡の
まちづくりに取り組まれることを期待し、自由民主党未来創政会の賛成討論といたします。
18 ◯議長(福井直樹君) 22番 水口清志君。
〔22番(水口清志君)登壇〕
19 ◯22番(水口清志君) 自民同志会を代表し、議案第115号及び議案第116号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全
会計決算を認定することに賛成の立場から討論を行います。
まず、議案第115号、議案第116号及び認定第1号について申し上げます。
まず、
水道事業会計決算では、
基幹施設整備事業として中田配水場2号配水池外部改修工事や能町ポンプ場止水壁等設置工事を行うなど、安全で安心な水道水の安定供給と、地震、浸水等の災害に強い
水道施設の構築に努められたことを評価いたします。今後も高岡市
上下水道ビジョンに基づき、経営基盤の強化のため、効率的で効果的な
事業運営に取り組まれることを求めます。
次に、
下水道事業会計では、浸水対策として
雨水幹線整備、
基幹施設整備として
四屋浄化センターの
脱水機駆動装置更新工事や
住吉ポンプ場受変電及び
自家発電設備改築工事などを実施されたことを評価いたします。引き続き、
上下水道ビジョンに掲げる施策、事業の推進に取り組まれることを要望いたします。
次に、
市民病院事業会計決算では、第二種
感染症指定医療機関として
新型コロナウイルス感染症に対応するため、
発熱外来診療室の設置や
新型コロナウイルス感染症患者の
受入れ病床の確保、器械備品の取得など、
新型コロナウイルス感染症対策により
新型コロナウイルス感染症患者の万全な受入れを行われたことを評価いたします。今後も
政策的医療を行う公立病院として市民から信頼される病院を目指し、取り組まれることを求めます。
次に、認定第2号について申し上げます。
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、様々な面で地域が大きな影響を受けた1年でありました。そのような中で、
新型コロナウイルスの感染拡大防止及び市民生活や地域経済の回復を最優先課題としながらも高岡市
財政健全化緊急プログラムを着実に推進され、プログラムの実現にもおおむねめどが立ってきていることを評価いたしますが、それも市民の深い理解の上で健全化が進んでいることにも理解をしなければなりません。
地域では、コロナ感染拡大の影響でコミュニケーションの停滞による精神的負担の増大があり、休む暇も自由に取れなかったと思われる医療関係従事者の皆様に感謝とエールの思いを送り、17万市民のために不眠不休の時期もあったかと思われる福祉保健部を司令塔として、全ての職員をねぎらいたいと思います。
昨年から
新型コロナウイルス感染症の影響により生活を直撃した市民の受け止めは、高岡市内では、市立守山公民館発信のシトラスリボンプロジェクト等のように、ふだんの生活へ戻すために市民自らの前向きな取組により高岡を前へ進めようとされています。大変ありがたくも頼もしいことであります。
今後、行政として市税収入の減少など厳しい状況が予想されますが、引き続き市民の思いに寄り添い、将来にわたって持続可能な財政構造の確立に取り組まれることを期待いたしまして、自民同志会の賛成討論といたします。
20 ◯議長(福井直樹君) 14番 吉田健太郎君。
〔14番(吉田健太郎君)登壇〕
21 ◯14番(吉田健太郎君) 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となっております議案第115号及び議案第116号を可決することに、また、認定第1号及び認定第2号について全
会計決算を認定することに賛成の立場から討論をさせていただきます。
初めに、議案第115号、議案第116号及び認定第1号について申し上げます。
水道事業におきましては、給水人口、給水区域内人口が減少する中、有収水量の増加などにより減益とはなりましたが、当年度5億7,000万円余りの当年度純利益を計上されました。また、
老朽配水管や鉛配水管を地震災害に強い管路に順次更新するなど、安全で安心な水道水の計画的な安定供給にも努められ、さらには、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた
市内事業者に対し水道の基本料金を6か月間減免し、
事業活動支援をされたことを高く評価するものであります。
今後とも、市民生活に欠かすことのできない重要なライフラインとして、長期的視点に立った管理運営と安全・安心でおいしい水の安定供給を望むものであります。
下水道事業におきましては、民間の活力を生かし、将来にわたる技術水準の確保と効果的な維持管理の遂行に努めるため、包括的維持管理業務委託を開始され、浸水対策としての
雨水幹線整備、基幹設備整備を着実に実施されたことを評価するものであります。
次に、
市民病院事業におきましては、
新型コロナウイルス感染症患者に対応するため、
発熱外来診療室の設置や器械備品の取得、病床の確保等、万全の
受入れ体制を整備されました。こうした中、高岡医療圏における中核的基幹病院として急性期医療や救急医療、がん医療を担うなど、継続的に高度な医療を提供されたことを高く評価するものです。財政状況では、資産、資本ともに増加し負債が減少するなど、経営状態が良好に推移していることがうかがえます。
今後とも、市民から信頼される高度急性期医療機関としての機能強化を図られるとともに、医師の確保にも全力を挙げていただき、魅力ある病院経営に努められることを望むものです。
次に、認定第2号について申し上げます。
令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、影響を受けた市民、医療・福祉施設の事業者、市内企業等に対して支援を行うほか、教育環境のさらなる充実、行政のデジタル化の推進に取り組まれた一方で、高岡市
財政健全化緊急プログラム3年目の年として、
投資的経費の抑制、公債費の平準化、
公共施設管理コストの縮減、事務事業の見直しなどに取り組みながら、引き続き財政健全化に向けた歩みを着実に進められた年でありました。
一般会計の決算額では、
新型コロナウイルス感染症に対応するための国庫支出金が増加するなど、歳入歳出とも前年度を上回りましたが、実質単年度収支が9億3,000万円余りの黒字となっております。また、市債発行額が前年度に比べ4.7%増加したものの、市債の繰上償還を行うなどによって市債現在高は2.3%減少、財政状況を表す各種指数も、財政力指数が0.76で0.01ポイント上昇し、経常収支比率85.9%、実質公債費比率が12.1%と前年度からそれぞれ1ポイント、1.4ポイント低下するなど、財政状況は着実に改善されてきたことを評価するものです。
こうした中、機を逃すことなく小・中・
義務教育学校の高速ネットワーク環境と児童生徒1人1台のタブレット端末の整備を行い、GIGAスクール構想の推進に努められるなど、社会のデジタル化に取り組まれたことや、さきにも触れましたが、ICパーク高岡の全区画の分譲完了に向けた御努力などを評価いたしております。
今後も、少子・高齢化に伴う扶助費の増加に加え、いまだ出口の見えない
新型コロナウイルス感染症の影響などにより、引き続き大変厳しい財政状況が続くものと思われますが、より一層の緊張感を持って施策の推進と財政健全化の両立に努められ、収支均衡の財政の確立と、市民生活に資することを目的とした予算執行に取り組まれますことを切に要望いたしまして、賛成討論とさせていただきます。
22 ◯議長(福井直樹君) 以上で、討論を終結いたします。
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採 決
23 ◯議長(福井直樹君) これより、採決を行います。
最初に、
議案第115号 令和2年度高岡市
水道事業会計未処分利益剰余金の処分について 及び
議案第116号 令和2年度高岡市
下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について
を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、可決であります。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24 ◯議長(福井直樹君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第115号及び議案第116号は、委員長の報告のとおり可決されました。
───────────────────────────────────────
25 ◯議長(福井直樹君) 次に、認定第1号 決算の認定についてのうち、まず、
令和2年度高岡市
下水道事業会計決算
を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、認定すべきものとしております。
本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(福井直樹君) 起立多数であります。
よって、令和2年度高岡市
下水道事業会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
───────────────────────────────────────
27 ◯議長(福井直樹君) 次に、
令和2年度高岡市
高岡市民病院事業会計決算
令和2年度高岡市
水道事業会計決算 及び
令和2年度高岡市
工業用水道事業会計決算
以上、3
会計決算を一括して採決いたします。
これらの決算に対する委員長の報告は、いずれも認定すべきものとしております。
これらの決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
28 ◯議長(福井直樹君) 起立全員であります。
よって、3
会計決算は、委員長の報告のとおり認定されました。
───────────────────────────────────────
29 ◯議長(福井直樹君) 次に、認定第2号 決算の認定についてのうち、まず、
令和2年度高岡市
一般会計歳入歳出決算
を採決いたします。